気とは何か
今月頭の福井遠征で初日と2日目に宿泊したのは、イベント会場となるあわら市のお隣、坂井市三国町にあるペンションシャロットさん。前回も(って何年も前だけど)宿泊した、大阪ご出身の女将さんが切り盛りされている宿です。
初日終了後、ふとしたことから「住む人がいないと家がダメになる」という話になり、それよく言われるけど何故ですかね?と聞いたところ、家の中に気が回らなくなるからだと。
女将さんご自身の経験として話してくれたのが、3か月程入院をした際に親族の方に留守番をしてもらっていた後、戻ってきた時の家の中の空気がなんとなくよどんでいるように感じたということでした。別に留守番の方が空気の入れ替えをしなかったとか掃除を怠ったとかではなく、やはり家主がいない=持ち主の気が回らないと家もパワーダウンしてしまうのかもしれない、と。そんな話を聞きながら、これは家だけじゃなくて、私達が使う全ての物においても同じなのかもしれないなぁと思いました。
そこから派生して、宿のお客さんにサービスをする時も、日々の作業として淡々と何も考えずに提供するよりも、目の前のお客さんに心地良く過ごして欲しいという「気(想い)」を乗せてサービスするだけで目に見える結果が全く違うという話をしてくれました。例えば朝食を作る際にも、これから実際に食べるお客さんのことを考えて調理するのと、今日は午後からあれしよう、明日の朝食何出そう…なんて気もそぞろで調理するのとでは、お客さんの反応(完食するしない)が如実に表れるんだそうです。それって物を売る場合も同じじゃない?という話になりました。
何を今更な話かもしれないけど、身をもって実感して日々実行している人はどれくらいいるんだろう…というか、私はそこまで考えられていなかったな…なんてことを考えてしまいました。
私自身が作る一点一点のアイテムにも良い「気」を乗せてお届けしたいと心底思いました。
ペンションシャロット https://pension-shallot.com/
福井県坂井市三国町崎34