シルバーの白仕上げ
シルバー(に限らず金属)の加工方法は色々ありますが、個人的に一番好きなのは『白仕上げ』かもしれない、と最近気が付きました。
『白仕上げ』とは?
シルバーを熱すると表面が酸化膜で覆われ黒くなります。
それを薬品で落とすと、白くマットな状態に。
そこから研磨をして銀色にしていくのですが、研磨をせずそのまま、白い状態にしておくことを『白仕上げ』というそうです。
そういえば去年受講したKeum Booという技法を行った際に、シルバーを熱して酸化を落として…という作業を繰り返しシルバーの表面を純化させていく(表面が白っぽくなっていく)作業がありました。
ピカピカ鏡面仕上げのシルバーが美しいのはもちろんなのですが、私はどうしてもこういうマット、粗めの質感が好きで好きで…素焼きの土器のような風合いというのでしょうか。
エナメル等で着色するのとはまた異なる、白く枯れた様子に美しさを感じます。
今後、この加工のアイテムを増やしていく予定です。